先日お客様とお話をしていて、効果が出ている参考サイトをご紹介していただきました。

参考サイトを見てみると、マーケティングがよく練られていて、しっかりとしたプロモーションができていたので、これなら効果が出て当たり前だと感じました。

参考サイトの会社は、コンサルタントを入れているらしいのですが、ここだけの話を聞けば、数字となって表れますから、効果がわかりやすく、お客様に喜んでいただけ、多くの方が「良いコンサルタントだ」と思うでしょう。

でもちょっと待ってください。
本当に効果を出すだけでいいんですか?

効果を出すだけならそれほど難しくはありません。
なのに、いろいろなサイトを見ていると、効果を出すためのことは書いてあるのですが、そこから先のことについて書いていません。

先に書いておきますが、「効果を出すのは難しくないと言いながら、ハルリのホームページはプロモーションが強くないんじゃないか?」と思われた方もいるかもしれません。

その通りです。
【わざとプロモーションを強くしていません】

効果の出し方については、他のサイトにたくさん書いてますので、いずれ機会があったらということにして、今回は効果を出すことだけを考えている方に、もう一歩掘り下げたマーケティングについて書きたいと思います。

※念のため書いておきますが、参考サイトの会社もコンサルタントの方も知りませんので、そのお客様や会社、コンサルタントの方がダメだとかという意味ではないです。一般的な話です。

WEBで効果を出すのはそれほど難しくない

私が以前やっていたネットショップのある商品の成約率は常時4~6%でした。
WEBの世界では通常1%(100アクセスで成約が1)あれば、良い方だと言われていますから、これは驚異的な数字です。

しかも、特別なキャンペーンは一切行っておらず、同じ商品を他店でも販売していましたし、値段も他店と一緒で値引きなども行っていません。
さらに、SEO対策で上位表示できていたので、広告を出さなくてもたくさんのアクセスがあります。
つまり『放っておくだけで、どんどん商品が売れる』という状態です。

業種や商品によってというのもあるかもしれませんが、効果を出すことだけを考えたプロモーションをすれば、多くの方が成約率1%くらいはいくと思います。

成約数は【成約率×アクセス数】ですから、仮にそこまでの成約率にならなかったとしても、その分アクセス数を増やせば、成約数を増やすことができます。
WEBにはいくつも集客方法がありますから、1つの集客方法でアクセスが足りなかったら、別の集客方法を増やしていけば、アクセス数は増やせます。

ですから、実はWEBで効果を出すのはそれほど難しいことではないのです。

ただ効果を出すだけでいいのなら簡単

先程「効果を出すことだけを考えたプロモーションをすれば」と書きましたが、例えば一昔前に情報商材を販売するサイトによくあったランディングページという縦長のページのように、プロモーションを練り、セールスを強くすれば、反応率は簡単に上げられます。

縦長なのは、ホームページを見る方に、読んで欲しい情報以外の余計な情報が入らないようにして、セールスレターに集中してもらうためです。

「ランディングページの反応率がいいのなら、全てランディングページにすればいいのでは?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、ランディングページはWEBで効果を出す一つの有力な手法ですが、反応率の良いランディングページにも欠点があるのです。
それが今回の記事のテーマでもある「その後のこと」です。

マーケティングで大切なのは「その後のことまで考えられるかどうか」

一例として、セールスが強いランディングページの例を出しましたが、効果があるのにどこが問題なのか?
それは『プロモーション方法』です。

反応率を上げるために、よくダイレクト・レスポンス・マーケティングが使われていますが、ダイレクト・レスポンス・マーケティングは、すぐ反応してもらうようにするプロモーション方法です。

すぐ反応してもらえるので、効果が数字となってすぐに現れるため、短期的な視点で見れば、最高の方法でしょう。

ダイレクト・レスポンス・マーケティングは、すぐに反応してもらうのを目的にしていますから、煽り立てるような表現になったり、セールス色が強くなります。
そういうことを気にしない方はいいのですが、そういうことが嫌いな方もホームページを見るので、そういうことが嫌いな方がどう思うか?ということです。
本来顧客となった方を逃す結果になるかもしれません。

「服を買いに行ったら、店員さんにあれこれ薦められて、その店に行きたくなくなった」というような話がありますが、それと同じです。
よく「ホームページは会社の顔」などと言われますが、そのようなマーケティングをしてしまうと、そのような会社だと思われてしまう訳です。

大事なのは「セールス色を強くして、ガンガンホームページで効果を上げるぞ!」という会社や「それが社風だからそれでいい」という会社であれば、それでいいんです。
問題は、それが合わない会社まで、短期的な視点で、安易にダイレクト・レスポンス・マーケティングを使うことです。

大切なのは、自分の会社に合ったマーケティングかどうか。
効果を狙うのはもちろんですが、短期的な視点だけでなく、長期的な視点で自社に合ったマーケティングを考えることが大切です。

ハルリでは、長期的な視点で御社に合ったマーケティングプランを策定し、ホームページを制作いたします。

あとがき

今回は、効果を出すことだけを考えた時のデメリットについて、わかりやすいように少し極端に書きましたが、当然ですがダイレクト・レスポンス・マーケティングは、プロモーションの強さを加減すれば、調節することができます。

また、今回は効果を例にしましたが、他にも良いホームページにしなければならないからといって、高い費用をかけすぎたり、逆に費用を抑えすぎて、良いホームページにならない財務的な問題。
さらに、せっかく簡単に更新できるようにwordpressにしたのに、実際には更新する人員がいなくて、ほとんど更新されなくなってしまったり、社員に新たにWEBの仕事も任せたが、やる気を出してくれなかったり、そういったマネージメントや人員的な問題。

マーケティングだけに限らず、WEB戦略は本来そういった経営全体のことも考えなければいけないと思っています。
ただ、そこまで本当にやるとなると、時間も掛かってしまい、料金が高くなってしまいます。
高いといっても、大手と比べれば相当安いのですが、まだまだWEBの重要性をそこまで考えている会社は少ないでしょうから、そこまでしたいとおっしゃる会社はなかなかないでしょうね…。