ヤフーが検索エンジンの変更を検討、SEO対策は変わるのか?
日経新聞で、ヤフーが検索エンジン変更を検討していることが報じられる
日経新聞でこのような記事がありました。
ヤフーの検索エンジン技術契約、Googleから変更検討
ヤフーが検索エンジンサービスを巡り、米グーグル関連企業から提供されている検索エンジン技術について他社への切り替えを検討していることが分かった。グーグル側とのサービス提供契約は2025年3月末に切れる。契約更新の是非を判断するため、社内で「バケットテスト」と呼ばれる技術テストを始めた。
もしもYahoo!JapanがGoogleの検索エンジンから別の検索エンジンに変更した場合、SEO対策でどのような影響があるかについて書きたいと思います。
現在のYahoo!Japanは独自の検索エンジンではない
まずはYahoo!Japanの検索エンジンについて説明します。
Yahoo!Japanは独自の検索エンジンを使用している訳ではなく、他社の検索エンジンを使用していて、現在はGoogleの検索エンジンを使っています。
つまりGoogle=Yahoo!Japanで、GoogleとYahoo!Japanを合わせた検索エンジンのシェアが約9割になっているので、現在は「SEO対策≒Google対策」という状況になっています。
Yahoo!Japanの検索エンジンの歴史
今回の内容をより深く理解していただくために、まずはYahoo!Japanの検索エンジンの歴史について説明します。
Yahoo!Japanは、2001~2004年にGoogleの検索エンジンを使用してきましたが、米Yahoo!独自の検索エンジン「Yahoo! Search Technology(YST)」を導入しました。
その後、2010年に独自の検索エンジンをやめ、再びGoogleの検索エンジンを採用することになりました。
ヤフーとグーグルが提携、アルゴリズム検索技術にGoogleを採用
ヤフー株式会社とグーグル株式会社は2010年7月27日、日本における検索事業において提携すると発表した。ヤフーはグーグルのアルゴリズムサイト検索技術と検索広告(アドワーズ広告)を採用する。
グーグルは2001年から2004年にヤフーに検索エンジンのライセンスを提供してきたが、米Yahoo!独自の検索エンジン採用に伴い、一度は終了した。今回、ふたたびライセンスを供与し、Yahoo!JAPANでGoogleの検索エンジンが採用される。
2010年当時、日本の検索エンジンのシェアトップ(約57%)のYahoo!Japanが、シェア2位のGoogle(約34%)の検索エンジンを採用することは、企業でいえば業界1位と2位が合併するようなもので、Google一強体制になるのではないかと大きな話題になりました。
実際Goolge一強体制になり、2023年7月2日現在Googleの検索エンジンのシェアはデスクトップ・スマートフォンを合わせて約90%のシェアになりました(statcounter「Search Engine Market Share Japan」)
そんなYahoo!Japanが、今回検索エンジンをGoogleから別のものに変更することを検討しているということです。
Yahoo!Japanが別の検索エンジンに変更した場合、検索エンジンのシェアはどのように変わるのか?
先程のstatcounterを見ると、現在の検索エンジンのシェアはGoogleが75.82%、Yahoo(Yahoo!Japan)は13.4%となっており、Yahoo!Japanが他の検索エンジンに変更したら、Googleのシェアが約90%から約76%に減少します。
Yahoo!Japanが検索エンジンを変更した場合、減少するGoogleのシェア13.4%で、多少効果は落ちてもGoogle対策に集中するか、さらにリソースを増やしてその他の検索エンジン対策をするか、他の検索エンジンのSEO対策をするリソースを増やすか、企業によって判断が分かれるところだと思います。
判断が難しい場合は、ぜひお気軽にハルリにご相談いただければと思います。
Yahoo!Japanの検索エンジン変更先で最有力候補はどこか?
Yahoo!Japanの検索エンジンの変更先について、ネット上では最有力候補はマイクロソフトのBingではないかという声があり、ハルリも検索エンジンを変更するならBingが最有力候補だと思います。
Bingが変更先になる可能性が高い理由
Bingが変更先になる可能性が高い理由はいくつかあります。
Google以外で日本語の検索エンジンで信頼できるのはBingくらい
検索エンジンはいろいろありますが、適切な日本語の検索結果を出すのは難しく、Google以外で日本語の検索エンジンで信頼できるのは現在Bingくらいです。
孫正義社長が強くChatGPTを推している
Bingはマイクロソフト系列で、マイクロソフトは最近話題になっているChatGPTのオープンAI社に追加出資したばかりで、BingにAI機能を搭載し始めました。
そして、Yahoo!Japanはソフトバンクグループ系列で、ソフトバンクグループの孫正義社長は最近ChatGPTに強い関心を持っています。
ChatGPTの「最大のパートナーはソフトバンクに」 孫氏が意欲
ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長は20日、対話型AI(人工知能)「ChatGPT(チャットGPT)」を開発した米オープンAIについて、「(日本での)最大のパートナーになるのはソフトバンクになる」と述べ、共同で事業を展開したい考えを示した。
まだ期間はあるので、焦らず落ち着いて対処をすることが大事
まだYahoo!Japanが検索エンジンを変更するか決定した訳ではありませんし、Googleとの契約が終了は2025年3月末なので、今すぐに対応をしなければいけないという訳ではなく、まだ時間があります。
いきなりYahoo!Japanの検索エンジンが変更になると混乱してしまいますので、別の検索エンジンに変更になるかもしれないことを念頭に置いて、もし検索エンジンが変更されてもいいように、できる範囲で今のうちから準備しておくことが大事だと思います。
あとがき
いかがでしたでしょうか。
まだYahoo!Japanの検索エンジン変更が決定した訳ではありませんし、変更先がBingになることが決定した訳でもありません。
ですが、Yahoo!Japanの検索エンジン変更のニュースが出て、様々な状況を考えるとありえない話しでもありません。
ですから、そのようなことになる可能性もあることを知っておいていただければと思い、今回このような記事を書きました。
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最終更新日
ハルリ
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