Googleのサーチコンソール(旧ウェブマスターツール)は利用されている企業様は多いと思いますが、Bingのウェブマスターツールは利用していない企業様は意外と多いです。

これからのSEO対策のために、今のうちからBingのウェブマスターツールの準備をしておくといいので、今回はBingウェブマスターツールについて書きます。

なぜ今Bingウェブマスターツールなのか?

先日このブログで「ヤフーが検索エンジンの変更を検討、SEO対策は変わるのか?」という記事に書きましたが、現在Yahoo!JapanはGoogleの検索エンジンを使用していて、2025年3月末にGoogleとの契約が終了するので、別の検索エンジンへの変更を検討しているというニュースが日経新聞で報じられました。

なぜ今Bingのウェブマスターツールかというと、Yahoo!Japanの検索エンジンの変更先で最有力となっているのがBingだからです。

なぜBingが最有力の理由は先日の記事に書いていますので、ご興味がある方はそちらをお読みください。

Yahoo!Japanの検索エンジンがBingに変更になると無視できないシェアの大きさに

現在の日本の検索エンジンのシェアは以下の通りです。

  1. Google…75.5%
  2. Yahoo!Japan…13.4%
  3. Bing…10%

現在Yahoo!JapanはGoogle検索エンジンを使用しているので、GoogleとYahoo!Japanを合わせたGoogleの検索エンジンは約90%のシェアを持っているので、「SEO対策≒Google」という状態です。

しかし、Yahoo!Japanの検索エンジンがBingに変更になると、Google75.5%、Bing23.4%というシェアになり、Bingが無視できない大きさになります。

Bingにインデックスされるまでに時間がかかる

タイトルにある通り「今のうちから」というのがとても重要で、2025年3月末までならまだ1年半くらいの猶予がありますが、GoogleとBingは別々の検索エンジンなので、GoogleにインデックスされていてもBingでもインデックスされているとは限りません。

サイトマップを送ったとしてもすぐにBingにインデックスされる訳ではなく、インデックスまでに時間がかかるので、「今のうちから」対策しておくことが重要なのです。

2025年3月末に近くなってから慌てて対策をするのではなく、今のうちから対策をしておいて、万全の体制で2025年3月末を迎えた方が、SEO対策の競争を有利に進めることができます。

Yahoo!Japanの検索エンジンがBingにならなくても損はない

まだYahoo!Japanの検索エンジンがBingになると決定した訳ではありませんが、Bing自体のシェアは10%あり、この後に書く準備の手間は少ないので、Bingの検索エンジンにならなくてもシェアと労力を考えると、Bingウェブマスターツールを導入しておいて損はないと思います。

Bingウェブマスターツールの登録方法

① Bingウェブマスターツールにアクセス

Bingウェブマスターツールにアクセスして、右上の「サインイン」または「始める」をクリックします。

Bingウェブマスターツール2

② Bing・Google・facebookのアカウントで登録

『サインイン』または『始める』をクリックすると、Bing・Google・facebookのアカウントの選択画面になるので、どれにするか選んで登録します。

すでに登録済みで久しぶりにログインする際の注意点

以前はメールアドレスでの登録でしたが、Bing・Google・facebookアカウントを使うように変更になったようです。

そのため、新しいBingウェブマスターツールにメールアドレスでのログイン画面がなくなったため、旧BingウェブマスターツールのURLからログインするか、使用していたメールアドレスをGoogleに登録→Googleアカウントからログインでログインできるかと思います。

Bingウェブマスターツールの設定

① サイトを追加

Bingウェブマスターツールに登録すると、次のような画面になりますので、Google Search Consoleからインポートするか手動で追加するかを選択します。

Bingウェブマスターツールでサイト登録

手動で追加する場合は、

  1. ルートディレクトリに認証用のファイルをアップロードしてから確認ボタンをクリック
  2. headのmetaタグに認証用のコードを追加
  3. CNAMEレコードをDNSに追加

の3つの方法があります。

2は無駄なコードが追加されますし、3は操作がデリケートなので、1の「ルートディレクトリに認証用のファイルをアップロードしてから確認ボタンをクリック」が良いかと思います。

② サイトマップ送信

サイトが登録できたら、左のメニューにある『サイトマップ』をクリック。

画面遷移後、右上にある『サイトマップを送信』ボタンをクリックして、サイトマップのURLを記述して、『送信』ボタンをクリックして送信します。

Bingウェブマスターツールでサイトマップ送信

WordPressなら、IndexNow Pluginでインデックスを早く

WordPressを使っていたら、Bingを運営しているマイクロソフトが開発した『IndexNow Plugin』というWordPress用のプラグインがあります。

WordPressのIndexNowプラグイン

これを使うことで、Bingでのインデックスを早くすることができます(2023年8月21日現在、BingとYandexのみに対応していて、Googleは非対応なのでGoogleのインデックスの早さは変わりません)

IndexNow Pluginの導入方法

通常のWordPressのプラグインを追加するのと同じように、『プラグイン』→『新規追加』で、『IndexNow Plugin』を検索して、インストール・有効化。

または、IndexNow Pluginのページからダウンロード・解凍・アップロード・有効化してください。

IndexNow Pluginの設定

『IndexNow Plugin』で特に設定をすることはありません。

『設定』→『IndexNow Plugin』を見ると、「Automate URL submission(自動でURLを送信する)」が、デフォルトでenabled(有効)となっているので、そのままの設定で大丈夫です。

あとがき

ライバルよりも早く準備をしておくことで、SEO対策戦略を有利にすることができます。

まだBing対策を準備している企業は少なく、こういうSEO対策のノウハウはやってる企業が少ないほど有利になりますので、なにかの縁でこのブログに辿り着いて読んでくださった方はぜひ早めに準備していただければと思います。