WordPressで良いホームページを作るための9つのポイントの2つ目はWEBデザインです。

WEBデザインもWEBマーケティングと同じように、WordPressであるかどうか関係なく、通常のホームページでも大切な要素の一つです。

良いWEBデザインといえば、「きれいなデザイン」「デザイン性の高いもの」と考えていらっしゃる方が多いかと思いますが、良いWEBデザインはそれだけではありませんし、特にビジネスのホームページの場合、「きれいなデザイン」「デザイン性の高いもの」だけに走ってしまうとうまくいかない原因になってしまうこともあります。

WEBデザインは最適解

以前何がで「芸術は創造で、デザインは最適解」という言葉を聞いたことがあるのですが、WEBデザインもデザインなので、最適解になっているかは非常に重要になってきます。

そして、何に最適化するかというと、WEBマーケティングで、WEBデザインはWEBマーケティングの一部だと考えていただくとイメージしやすいかと思います。

最適解はWEBマーケティングによって変わる

例えば、下の2つのスクリーンショットをご覧ください。

2カラムの左右コンテンツ

左のスクリーンショットは、パソコンで見た時のハルリのブログページで、左にコンテンツ、右にメニューが配置されていて、右のスクリーンショットは左右を入れ替えて、左にメニュー、右にコンテンツが配置されています。

左右入れ替えてもあまり違いがないように見えるかもしれませんが、実は「こういうWEBマーケティングの時はコンテンツを左に、こういうWEBマーケティングの時はコンテンツを右に」というように、どのようなWEBマーケティングを行うかによって、どちらが最適解か変わります。

このように、良いWEBデザインは感覚的なものではなく、ロジカルなものなので、最適解を積み重ねることで、効果を高めることができます。

WEBマーケティングに適さないデザインになっているホームページも多いので、現在ホームページをお持ちの会社様は、こういった点もチェックしてみてください。

最適解されていないWEBデザイン

実際に以前のご相談でこのようなお客様がいらっしゃいました。

はじめは「WEBの効果を高めたい」という内容だったのですが、ホームページを拝見しながら詳しくお話を聞いているうちに、ターゲットは男性なのに、ホームページが女性向けのデザインになっていることに気付きました。

「もしかして、男性をターゲットにされていますが、女性からのお問い合わせが多いのではないですか?」と質問すると、「なぜわかるんですか?」と驚かれ、男性をターゲットにしてるのに、女性向けのデザインになっていることをお伝えすると、納得されていました。

WEBデザインは、WEBマーケティングの一端を担っているので、WEBマーケティングに最適化されていないことで、このケースのようにホームページの効果を落としてしまうこともありますので、WEBマーケティングに最適化するのはWEBデザインをする上で、大事な要素になります。

このお客様もおそらくホームページを制作する際に、制作会社に「男性をターゲットにしている」と伝えたかと思いますが、WEBマーケティングに長けたホームページ制作会社は少ないので、要望を伝えたからといって必ずしもターゲットに適したデザインのホームページになるとは限らないので、自社のホームページをお持ちの会社様は、そういった視点でホームページが作られているか、ぜひチェックしてみてください。

きれいなデザインは最適解の一つ

きれいなデザインが必ずしも良いデザインという訳ではないのは、トヨタとレクサスのホームページを比較するとわかりやすいかと思います。

トヨタは日本で最も利益が多い企業で、おそらくホームページに1千万円単位の費用を掛けているかと思われますが、トヨタのホームページを見ると、無難なデザインで、特別きれいなデザインでもなければ、特別デザイン性が高いものでもありません。

一方、レクサスのホームページを見ると、スタイリッシュでデザイン性の高いものになっています。

これはトヨタは一般向けで、レクサスは高級ブランドとして展開しているので、WEBマーケティングが違うためです。

トヨタのホームページもレクサスと同じようにスタイリッシュなものにしてしまうと、先程の例のようにWEBマーケティングに合わなくなってしまうため、効果が低くなってしまう可能性がありますので、トヨタはきれいなデザインではなく無難なデザインが最適解で、レクサスはきれいなデザインが最適解になります。

企業のホームページのWEBデザインはどうするべきか?

例えば「WEBからのお問い合わせを増やす」ならお問い合わせを増やすためのWEBデザイン、「検索順位を上げたい」ならSEO対策に強いWEBデザインがあり、それぞれに合ったWEBデザインがあります。

これまでいろいろな企業からご相談を受けて、いろいろなホームページを見ていると、それなりにきれいなデザインに整えられてはいますが、目的に合ったデザインになっていないことが多く、それが要因の一つとなって効果を落としているのに、なぜ目的に合ったWEBデザインにしないのか、ハルリとしては不思議です。

制作会社側に「目的はわかってもWEBマーケティングのノウハウがなく、目的に合ったWEBデザインにできない」「きれいなWEBデザインにするだけの方が簡単」という理由もあると思いますし、制作を依頼する企業側としても「WEBデザインのことがわからないので、デザインがきれいかどうかだけしか評価できない」などいろいろな理由があると思いますが、企業のホームページなら結果が求められることが多く、またホームぺージ制作費用の予算が限られていることも多いと思いますので、限られた予算をWEBデザインのきれいさに投資するのではなく、目的に合ったWEBデザインに投資をした方が効率が良いと思います。

単純に効果を求めるのでしたら、デザイン性が下がっても効果の高いホームページと、デザインがきれいなだけで効果の低いホームページだったら、前者の方がいいと思います。

だからハルリでは、ご予算が限られていて、結果を重視するお客様には、まず目的の効果を高めるデザインにすることを優先して、ご予算に余裕があればデザイン性を高めるといった優先順位を付けてWEBデザインをしています。

ご予算が限られていて、デザイン性だけで評価するお客様の満足度が下がってしまうかもしれませんが、それよりも本来の目的である効果を高めた方が結果的にお客様への貢献が高くなると考えているからです。

もちろんご予算が十分なお客様には、目的に合ったWEBデザインにしつつ、さらにデザイン性も高めたWEBデザインにしています。

ご予算が限られている場合は、どうしても全てのことができなくなってしまいますので、優先順位を重視するか、それともご予算を追加してデザイン性も高めるようにすれば、WEBデザインで失敗する可能性が低くなり、目的の効果を得られやすくなるのではないかと思います。

結果を重視するなら結果を重視して、くれぐれもWEBデザインのきれいさに惑わされないようにしていただけたらと思います。