WordPressは、HTML・CSS・PHPがわからない方でも、ブログ感覚で更新できて、無料のテンプレート(Wordpressではテーマと呼びます)が豊富で、プラグインを導入すれば様々なプラグインを追加できるとても便利なものです。

オープンソースなので費用が安く、気軽に使えて人気のWordpressですが、多くのサイトでWordpressのメリットが書かれていますが、不思議とデメリットについて書いているサイトはほとんどありません。

メリットについては知っていても、デメリットについて知らないのでは失敗の元になってしまいますので、メリットについては他のサイトを参照していただいて、今回はあまり触れられていないWordpressのデメリットと解決法について書きたいと思います。

WordPressの6つのデメリット

1、無料のテーマは信用性に欠ける

無料のテーマはオリジナルデザインではないので、どうしておも信用性に欠けてしまいます。
趣味のサイトやブログ、個人でやっているお店など、WEBでの信用性にあまり左右されないビジネス以外、無料のテーマはおすすめできません。

2、カスタマイズが難しくなり、手間も増える

WordPressは、通常のホームページに比べて、できることが増え、完成すれば運営の手間が省ける反面、HTML・CSSの他にPHPも使われているためカスタマイズが難しくなり、ファイルが多くなったり、設定などもしないといけないため、完成までの手間が増え、制作会社に依頼した場合、通常のホームページと比べると、料金がかさんでしまいます。

3、無駄なclass名やタグが生成される

WordPressは、class名やタグを自動で生成する機能が付いています。
無駄な記述は、ページを重くしたり、セキュリティの低下を招くなど、デメリットしかありません。

class名やタグを自動で生成しないようにするためには、専門的なカスタマイズが必要になります。

4、プラグイン同士が競合して、バグが起こる場合がある

プラグインは、簡単に機能を追加することができ、Wordpressの大きなメリットの一つですが、プラグインによってはプラグイン同士で競合してしまい、バグが起こってしまう場合があります。
なるべくテーマで対応するようにして、必要のないプラグインは使わないなど、できるだけ数を減らすことで、バグの発生の可能性を低くすることができます。

5、データベースを管理しなければならなくなる

WordPressは通常のホームページとは違い、MySQLというデータベースを使用します。
使用方法によっては、徐々にレスポンスが下がってきてしまうため、快適な状態を保つためには、定期的なメンテナンスが必要です。

また、Wordpressのアップデートや使い方、サーバー環境などが原因で、極稀にデータベースが破損してしまい、ホームページが全く表示されなくなる場合があります。
万が一データベースが破損してしまった場合は、専門知識やバックアップしておいたデータが必要になります。

6、不正ログインの攻撃を受け、サイトを乗っ取られる可能性がある

WordPressは使用しているサイトが多いため、スパマーがツールを使い、1日数十程度のアクセスのサイトでも1日数百回不正ログインの攻撃を受けることがあります。
一度不正ログインをされてしまうと、サイトを乗っ取られ、ウィルスを仕込まれてしまい、閲覧者に迷惑を掛けるだけでなく、会社なら重大な信用問題に関わります。

小規模だから、アクセスが少ないから、まだ立ち上げたばかりだからではなく、しっかりとしたセキュリティ対策をすることをおすすめいたします。

デメリットをクリアできればWordpressはおすすめ

デメリットを知ると、Wordpressの見方が変わってしまうかもしれません。
特に5と6に関しては、会社のホームページなら重大な信用問題になってしまいます。

自社のホームページが乗っ取られ、ウィルスが仕込まれてしまったら、修復できたとしても、謝罪を掲載しなければなりませんし、そうなるとずっとWEB上に自社のホームページが乗っ取られた事実が残ってしまいます。

お客様のサイトを見ていると、こういったリスクを知らずに危険な状態で、Wordpressをお使いになっている方がたくさんいらっしゃいます。

決してWordpressはやめておいた方がいいと言いたい訳ではなく、Wordpressはとても素晴らしいものなので、だからこそ事前にデメリットを知っていただいて、適切に対処していただければと思います。