XAMPPのインストール・設定は面倒になった?

システムディスクで使っているSSDを買い替えて、OSやソフトを入れ直しました。

そこで問題となったのがXAMPPもインストールで、久しぶりのXAMPPのインストールなので、インストール方法の記憶が曖昧で、インターネットで検索したところ、XAMPPの仕様が変わったらしく、なにやら面倒な(手間がかかる)インストール方法ばかりヒットします。

例えば、XAMPPのShellでコマンドを打って内部を変更する方法です。

XAMPPのShell

コマンドを打つのも面倒ですが、なによりも内部の構造を変更するのは、バグの原因になったり、メンテナンスの手間が増えてしまいますので、内部の構造を変更しないのがベストです。

内部の構造を変更せず、しかも簡単にXAMPPをインストールできたので、備忘録も兼ねてシェアしたいと思います。

XAMPPとは?

本題に入る前に、XAMPPを知らない方のために、XAMPPの簡単な説明をします。

ローカル環境(XAMPPは自分のパソコンの中)にサーバー環境を構築するツールです。

これでなにが変わるかというと、通常WordPressのテーマを制作したり、編集する際には

  1. テーマファイルを編集
  2. サーバーにアップロード
  3. ブラウザで確認

の3つの工程があるのですが、XAMPPを使用すると

  1. テーマファイルの編集
  2. ブラウザで確認

という形で、「サーバーにアップロード」の工程を省略することができます。

省略できる工程は1つですが、WordPressのテーマを制作する際には、デザインの微調整も行うため、この作業を何百回と行いますので、塵も積もれば山となるではないですが、1つの工程を省略できるだけでも、テーマの制作時間をかなり短縮することができ、とても便利なツールです。

ハルリでは、WordPressのテーマを制作する際に、まずローカル環境で編集をして、お客様に確認していただく時にサーバーにアップロードして、お客様が制作の途中経過をご覧いただけるようにしています。

次から本題のXAMPPのインストールから、ローカル環境にWordPressを構築する方法を書きたいと思います。

この記事を読んでいただければ、30分もあればXAMPPのインストールからローカル環境にWordPressをインストールするまでできると思います。

1、XAMPPをダウンロード

XAMPPを配布しているページにアクセスして、XAMPPをダウンロードします。
※バージョンがいくつかありますが、最新版7.2.33(2020/10/12現在)のダウンロードボタンをクリックします。

XAMPPダウンロード

2、XAMPPをインストール

XAMPPをダウンロードしたら、インストール作業に入りますが、基本的にデフォルトのままでOKです。

XAMPPインストール

インストール先

インストール先の選択が出るので、インストール先に特別なこだわりがなければ、デフォルトのC\xamppでOKです。

XAMPPセットアップ

言語の選択

言語の選択が出ますが、英語とドイツ語しか選べないので、デフォルトの英語のままの方がわかりやすいかと思います。

XAMPP言語

インストール完了

「Next」を押していくとインストールが始まり、しばらくするとインストールが完了します。
※この時、「Do you want to start the Control Panel now?」にチェックを入れたまま、「Finish」をクリックすると、ウィンドウが閉じた後、自動的にコントロールパネルが開くので便利です。

XAMPPインストール完了

3、XAMPPを起動

インストール後、「Do you want to start the Control Panel now?」にチェックを入れたまま、「Finish」をクリックすると、XAMPPのコントロールパネルが開きます。
※C\xampp\xampp-control.exeのショートカットを作成しておくと、今後XAMPPを起動する時に便利です。

XAMPPコントロールパネル

ApacheとMySQLを起動

XAMPPのコントロールパネルが開いたら、ApacheとMySQLの「Start」をクリックします。

ApacheとMySQLスタート

「Start」をクリックすると、ボタンの表示が「Start」から「Stop」に変わります。

Apache・MySQLのStartをクリック

4、ユーザアカウントのパスワードを設定

セキュリティを考えて、パスワードを設定します(4と5の項目はセキュリティを気にしない方は飛ばしても大丈夫です)

ユーザアカウントとphpMyAdminでそれぞれパスワードの設定が必要になります。

まずはユーザアカウントのパスワードを設定します。

MySQLの「Admin」をクリックして、phpMyAdminにログインします。

MySQLログイン

ユーザアカウント概要ページにいく

phpMyAdminにログインしたら、上部のメニューの「ユーザアカウント」をクリックして、ユーザアカウント概要ページを開きます。

MySQLダッシュボードのユーザーアカウント

ユーザアカウント編集ページを開く

ユーザアカウント概要ページのユーザ名「root」、ホスト名「localhost」の行の「特権を編集」をクリックして、ユーザアカウント編集ページを開きます。

phpMyAdminのユーザアカウント概要ページ

パスワード変更ページを開く

上部メニューの下にある「パスワードを変更する」をクリックして、パスワード変更ページを開きます。

phpMyAdminのユーザアカウント編集

任意のパスワードを設定

「パスワード」と「再入力」部分に任意のパスワードを入力して、右下の「実行」ボタンをクリックします。

phpMyAdminのユーザアカウントパスワード変更

これでユーザアカウントのパスワードの設定は完了しましたが、まだphpMyAdmin側のパスワードが空の状態で、パスワードが一致しませんので、他のページを開こうとすると、このようなエラーが出ます。

phpMyAdminエラー

5、phpMyAdminのパスワードを設定

次にphpMyAdminのパスワードを設定します。

C\xampp(「2、XAMPPをインストール」のXAMPPのインストール先です)\phpMyAdmin\config.inc.phpをテキストエディタで開くと、21行目あたりに「password」を記載する行があります。

phpMyAdminのconfig.incファイル

「''」の間に「4、ユーザアカウントのパスワードを設定」で設定したパスワードを記述して、ファイルを保存します。

phpMyAdminのパスワード設定

これで、ユーザアカウントとphpMyAdminのパスワードが一致するので、他のページを開いてもエラーが出なくなります。
※なんらかの理由でphpMyAdminをログアウトしてしまって、再ログインする場合はユーザー名「root」、パスワードは設定したパスワードを入力してログインしてください。

これでphpMyAdminの設定は完了です。

6、データベースの作成

次にWordPressをインストールするために、データベースを作成します。

上部メニューの「データベース」をクリックして、データベース作成ページを開きます。

phpMyAdminダッシュボードのデータベース

データベースの作成

「データベース名」に任意のデータベースを名を記述して、「作成」ボタンをクリックすれば、データベースを作成できます。

phpMyAdminのデータベース作成

7、WordPressをダウンロード

WordPressの公式サイトのダウンロードページから、WordPressをダウンロードして、保存し、圧縮ファイルになっているので解凍します。

WordPressダウンロード

8、WordPressをXAMPPにアップロード

C\xampp(xamppのインストール先)フォルダを開き、htdocsフォルダを開きます。

XAMPPの中にあるhtdocsフォルダ

「7、WordPressをダウンロード」でダウンロードして解凍した「wordpress」フォルダをコピーして、「htdocs」フォルダの中にペーストします。

XAMPPの中にあるhtdocsフォルダにwordpressをペースト

9、WordPressをインストール

ブラウザで http://localhost/haluri/wp-admin/setup-config.php にアクセスすると、WordPressのセットアップ画面になりますので、「さあ、始めましょう!」ボタンをクリックしてデータベースの設定画面を開きます。

XAMPPのWordPressセットアップ画面

データベース情報を入力

データベースの設定画面では、以下のように記入します。

  • データベース名…「6、データベースの作成」で設定したデータベース名
  • ユーザー名…root
  • パスワード…「4、ユーザアカウントのパスワードを設定」と「5、phpMyAdminのパスワードを設定」で設定したパスワード
  • データベースのホスト…localhost
  • テーブル接頭辞…任意の文字列を指定してください

記入が終わったら、下の「送信」ボタンをクリックします。

XAMPPのWordPressのデータベース設定

データベースの設定が正しければ、下の画面になりますので、「インストール実行」ボタンをクリックします。

XAMPPのWordPressインストール実行

サイト情報を入力

すると、サイト情報を入力する画面になりますので、通常のWordPressと同じように入力して、「WordPressをインストール」ボタンをクリックします。

XAMPPでWordPressのサイト情報を入力

「成功しました!」の画面になり、WordPressのインストール完了です。