ちょうどiPhoneを買い替えようと思っていたので、どのような新型になるのか発表を待っていました。

ホームページ制作業者から見ると、iPhoneは意識しなくてはいけないことの一つなので、今回はそのことについて書きたいと思います。

日本ではiPhoneのシェアが高い

ホームページもスマートフォンに対応するのが当たり前になり、そのスマートフォンで売れているのがiPhoneです。
2017年の国内スマートフォン売上では上位をiPhoneが独占していて、海外と比べると、日本では特にiPhoneのシェアが高くなっています。

androidで正常だからといって、iPhoneでも正常だとは限らない

ホームページ制作業者以外の方は、あまり意識しなかと思いますが、iPhoneには特殊な仕様があります。それはブラウザが「safari」だという点です。

現在safariは、Apple製品以外では使われておらず(windows版safariは提供中止になりました)、一部safari用の記述を追加しなければ、ホームページが正常に表示されません。
そのため、表示確認する際に、androidで正常に表示されたからといって、iPhoneでも正常に表示されるとは限らないのです。

ですから、iPhoneでの表示確認が欠かせず、ホームページ制作業者にとって、iPhoneは欠かせないツールの一つです。

大きい画面に合わせるか?小さい画面に合わせるか?

ここで重要になってくるのが画面の大きさです。
同じiPhoneでも、8の4.7インチもあれば、今回発表されたXSの6.5インチもあります。

単純に画面が大きくなれば拡大されるのであればいいのですが、解像度が違うため、画面が大きくなると、表示が変わります。
ですから、8の4.7インチとXSの6.5インチでは、同じホームページを見ても表示に違いが出る訳です。

そこで、どちらに合わせるか?という問題が出てきます。
これはホームページ制作業者によって考えが違うかと思いますが、私はロースペック(小さい画面)に合わせるべきだと考えています。
小さい画面で表示することができれば、大きい画面でも表示できるからです。

ホームページの歴史を考えても、パソコン用しかなかったのが、スマートフォンに対応するようになりましたし、「できるだけ多くの端末をカバーする」という考え方が基本だと思っています(小さい画面だとできることが限られますから、どの端末まで対応するかは、使用されているシェアを考慮して変わります)

現在使われている一番小さい画面のiPhoneは?

冒頭で書きましたが、2017年の国内スマートフォンの売上台数でiPhoneが上位を独占しています。
そこで気になるのが、iPhone SEが3位だということです。

今回の新型の発表でSEが販売中止になり、Appleの公式サイトからもSEのページが消えました。
これで、現在公式で販売されているiPhoneの中で、一番画面が小さいのは、7と8の4.7インチとなったのですが、SEは画面の大きさが4インチで、現在販売されているiPhoneよりも画面が小さいのです。

SEは、昨年3番目に売れたので、これからあと2年くらいは一定数使う方がいるでしょうから、まだまだスマートフォンサイトは4インチスマートフォンのサイズに合わせた方が良いかと思います。

あとがき

大画面のスマートフォンにだけ対応するようにホームページを作れば、やれることが増えます。
しかし、画面が小さいスマートフォンもカバーできるようにすると、制約が掛かってくる訳です。

「スマートフォン用のホームページ」と一言で言っても、制作業者サイドから見ると、実はiPhoneへの対応、そして小さい画面のスマートフォンにも対応といった様々なことを考慮しながら作っています。

一般の方は詳しいことまで知る必要はないとは思いますが、概要でもこういったことを知っておくことで、失敗を回避できるようになればと思い、今回このような記事を書かせていただきました。

これも冒頭に書きましたが、iPhoneを買い替えようと思っていて、SEが販売中止になってしまいましたので、どうしようか迷ってます。
4.7インチにしてしまえば、後々買い替える必要がなくなるのですが、それでは4インチを切り捨てることになってしまいますので、どこかでSEを見つけて、SEを使う人がほとんどいなくなった頃に、4.7インチやその時の小さい画面のiPhoneに買い替えようかと思います。