先日お客様からホームページの保守のご相談がありました。

ホームページの保守といえば、ドメインとサーバー両方の管理をセットで依頼するのが一般的ですが、ハルリではサーバーの管理はお任せいただいて、ドメインはお客様の会社で管理することをおすすめしています。

今回はなぜドメインは自社で管理した方がいいのかについて書きたいと思います。

なぜドメインは自社で管理した方がいいのか?

ドメインとは?

ドメインとは、独自ドメインとも呼ばれますが、好きな文字列でドメインを取得して、ホームページのURLやメールアドレスに使い、ホームページのURLの『http://』以降の部分、メールアドレスだと『@』以降の部分がドメインになります。
ハルリだと、【haluri.com】がドメインです。

ドメインは、ちょうど土地で例えるとわかりやすいと思うのですが、土地を取得する際、欲しい住所を選んで、役所に登記(登録)すると、その土地の所有者になります。
それと同じように、ドメインも取得する際、好きな文字列を選んで、ドメイン登録会社に登録すると、そのドメインの所有者になれます。

そして、一度ドメインを取得すれば、維持費用を支払い続ければ、ずっとそのドメインを使うことができます。

ドメインの管理を依頼するメリット

ドメインの管理を依頼するメリットは、主に以下の3つです。

  1. 新規取得の場合、ドメインの取得を代行してもらえる。保守を依頼する会社を変更する場合、ドメインの名義変更をしてもらえる
  2. 新規取得でも保守を依頼する会社を変更した場合でも、ドメインの初期設定をしてもらえる
  3. ドメインの維持をしてもらえる

ドメインの管理を依頼するデメリット

ドメインの管理を依頼すると、取得・維持・初期設定をしてもらえるメリットもありますが、ドメインの所有者を制作会社にしなくては管理できないのです
これが最大のデメリット(リスク)だと私は思います。

先程の土地の例でいえば、自社が所有しているのに、土地の権利書の名義を制作会社にするのと同じです。

よくあるのが、ホームページのリニューアルをご依頼いただいて、保守もハルリに乗り換える際に、リニューアル前のホームページを制作した会社が、ドメインの名義変更(ドメインの場合、「移管」と呼びます)に応じてくれるか、名義変更費用を請求されるのではないかと、お客様が不安になることがよくあります。

管理を依頼して便利になるはずなのに、実は名義変更の不安があって、自由に保守会社を変えられなくなってしまうのです。
ドメインの名義変更をしてもらえるか不安になるのも、元を正せば、ドメインの名義が自社ではないからです。

他にも、匿名の有名な掲示板サイトで、『2ちゃんねる』というサイトがありますが、実は2ちゃんねるは、海外の会社に保守を依頼して、その保守を依頼した会社にサイトを乗っ取られたそうです(裁判で争っている最中らしいですが、2ちゃんねる創設者の方が「乗っ取られた」と言っています)
2ちゃんねるを乗っ取られてしまったため、創設者の方は別のドメインを取得して、同じようなサイトをまた新しく立ち上げたそうですが、ドメインも乗っ取られてしまっているので、当然URLが変わっています。

もしも、2ちゃんねるがドメインを自社で管理していたら、過去のデータは失われるかもしれませんが、URLは変わりません。

日本の制作会社で、乗っ取りをするような会社はないと思いますが、ドメインの管理を依頼すると、ドメインの所有者が制作会社になってしまい、制作会社が全てコントロールできるようになるのです。

これもないとは思いますが、ドメインの名義変更でもし高額な費用を請求されたら、支払わなければそのURLを使えなくなってしまうため、管理を依頼してるはずなのに、従わなくてはならなくなります。

さらに、様々な理由を付けて、なかなか名義変更の手続きをしてもらえなければ、いつまでもドメインの名義は制作会社のままです。

そう考えると、ドメインの管理を依頼するのは、悪く言えば人質を取られるようなもので、制作会社には顧客流出を抑える大きなメリットがありますが、管理を依頼する自社にとっては大きなリスクになるのです。
繰り返しになりますが、これもドメインの名義が自社ではないからです。

自由にいつでも保守を依頼する会社を変えられるのは当たり前のことですが、ドメインの管理まで依頼してしまうと、その当たり前が当たり前でなくなってしまい、逆に足枷になってしまいます。

リスクを考えた場合、自分ならドメインの管理は依頼しません。
だから、お客様にも「ドメインの管理は自社で行った方がいいですよ」とアドバイスをしています。

自社でドメインの管理をするのは、とっても簡単

自社でドメインを管理する場合、どういった手間が掛かるかですが、①ドメインの所有者を自社に変更(ドメインの移管手続き)して、②一度設定をすれば、③あとは請求が来たら料金を支払うの3つだけです。

①ドメインの名義変更(移管手続き)

ドメインを自社で管理する場合、所有者を自社に変更するのは、遅かれ早かれしなくてはならないことですし、ドメインの管理を依頼する会社を変更する時も名義変更が必要になるので同じです。
ドメイン登録会社(先程の土地でいえば、登記をする役所。ムームードメインお名前ドットコムさくらインターネットxdomainなどが有名です。)と契約して、移管手続きを行います。
一度所有者を自社にすれば、今後ホームページの保守会社を変更する度に名義変更しなくてもよくなります。

②ドメインの設定

ドメインの設定は、保守会社を変更する度にしなくてはなりませんが、あまり手間は掛からないので、新しく保守を依頼する会社に依頼しても、大した料金になりません(ハルリでは無料で行っています)

③ドメインの料金の支払い

ドメインの名義変更と設定が終われば、あとはドメインの期限が近くなったら、ドメイン登録会社からメールで連絡が来ますので、維持費用を支払うだけで、ドメインを維持し続けることができます。

たったこれだけです。

ドメインの維持費用

ドメインの維持費用も安いところなら、『.com』『.info』で年間1,000円ちょっと、
『.jp』でも年間3,000円も掛かりません。
月ではなく、1年間でこれだけの費用です。

たったこれだけの手間と年間それだけの費用で、ドメインを管理することができるようになります。

あとがき

ドメインの管理について書きましたが、いかがでしたでしょうか?

私がお客様の立場だったら、得られるメリットとリスクを考えると、ドメインは自社で管理をするので、お客様にもおすすめしています。
もちろん「それでもドメインの管理を任せたい」とおっしゃるお客様には、ハルリにて管理をさせていただきます。

ドメインを自社で管理すると、自由に保守会社を変えることができるので、当然ハルリに保守を依頼していただいた場合も、自由に他社に乗り換えることができようになります。
ある時、おすすめする理由をご説明させていただいていると、お客様から「いつでも保守を依頼する会社を変えることができるようにするなんて、よっぽど自信があるんですね。」と言われたことがあるのですが、他社よりも良い保守を心掛けていますので、もちろん自信はあります。

しかしそれ以上に、ドメインが足枷になって、お客様が契約を延長せざるを得ないのは、ずるいやり方だと思います。
ハルリでは、正々堂々とサービスの質で勝負をして、お客様に喜んで申し込んでいただけるサービスを目指しています。

 

ホームページの制作・リニューアル・保守、それ他WEBのことなら、お気軽にハルリにご相談ください。