ここ何年かで、Googleが考える正当なSEO対策と不正なSEO対策の定義が大きく変わりました。
以前効果的な方法だったものが、今では不正なSEO対策の扱いになっている場合もあります。

SEO対策に関するご相談も多く寄せられますが、お客様のホームページを見ると、不正なSEO対策をしているケースも珍しくありません。
また、お客様のサイト以外にも、不正なSEO対策をしているホームページもたくさん見かけます。

ホームページ制作のプロだからといって、どこの会社もSEO対策に精通しているかというと、意外とそうではありません。
むしろ最新のSEO対策について知らない制作会社の方が多く、古いSEO対策しか知らないために、不正だと知らずに不正なSEO対策を行っている制作会社もあります。
また、SEO対策の業者でも、古いノウハウしかなく、知らずに不正なSEO対策を行っていたり、黒に近いグレーだとわかっていながら不正なSEO対策をする業者もいます。

以前のGoogleでしたら、不正なSEO対策をしてもなかなかバレないこともあったのですが、今のGoogleは進化していますので、不正なSEO対策をしたら、すぐに発見されます。
不正なSEO対策を行ってしまうと、ペナルティを受けて大きく順位が下がってしまったり、最悪検索結果に表示されなくなってしまう場合もありますので注意が必要です。

昔SEO対策をしてそのままにしていたり、最新のSEO対策を知らない制作会社に依頼してしまい、ペナルティに該当して逆効果に…なんてことにならないように、依頼するお客様も多少なりとも不正なSEO対策とはどのようなものか知っておくと、少しはそのような事態を避けられると思います。

また、実際にWEBに携わっていて、少しでも最新のSEO対策に弱いと感じていらっしゃる方のご参考になればと思っております。

ということで、今回は【2015年版】SEO対策の基本の第4回として、不正なSEO対策とは?について書きたいと思います。
詳しく書くと長くなってしまうため、今回は概要です。

不正なSEO対策と正当なSEO対策の違い

不正か正当かはGoogleが判断します。

Googleがどのように考えているか(Googleの考えについては【2015年版】SEO対策の基本~これまでのSEO対策を参照)を考えると、不正なSEO対策と正当なSEO対策の一番の違いは、「検索エンジンとエンドユーザーのことは考えずに、検索順位を上げるためだけに行われているか?」、それとも「検索エンジンやエンドユーザーのために行われているか?」です。
不正なSEO対策はもちろん前者です。

不正なSEO対策の例

不正なSEO対策の一部を例に挙げると、「過剰にキーワードを詰め込む」、「過剰にstrongタグでキーワードをマークアップする」などがあります。
これらの方法は、昔Googleは評価していましたが、現在行うと不正行為とみなされます。

過剰にキーワードを詰め込む

過剰にキーワードを詰め込むと、文章が不自然になり、エンドユーザーにとってわかりにくくなってしまいます。
ですから、これは検索順位を上げるためだけのものなので不正なSEO対策になります。

過剰にstrongタグでキーワードをマークアップする

strongタグは元々強調するために使うタグで、キーワードをstrongタグでマークアップすると太字になり、過剰にキーワードをstrongタグでエンドユーザーが読みにくくなります。
エンドユーザーが読みにくくならないようにCSSで調整しているサイトもありますが、それでは本来のstrongタグの意味がなくなってしまい、正しいコーディングではありません。
これも検索順位を上げるためだけのものなので不正なSEO対策になります。

あとがき

一箇所でも不正なSEO対策をしていれば、必ずペナルティを受けるという訳ではありませんが、評価が下がって順位が下がってしまう場合もあり、不正なSEO対策をするデメリットはあってもメリットは一つもありません。

今後、新しい不正なSEO対策の方法が見つかって、それをすれば順位を上げることができるかもしれませんが、そのような方法は遅かれ早かれ不正行為とみなされるでしょう。

検索エンジンが進化して、不正ができなくなっているからこそ、正当なSEO対策で地道に評価を上げていくことが大切です。