WordPressは、初心者の方でも簡単にホームページを作ることができるとても便利なものですが、構築方法によっては様々なデメリットやリスクが出てきます。

WordPressに詳しい制作会社だと、良くするための対策もしていますが、デメリットやリスクを回避するための対策も当然のように行っています。

しかし、WordPressに詳しくない制作会社だと、デメリットやリスクがそのままになっていることもあります。

どのようなWordPressの構築方法が良いかはお客様によって変わりますので、一概には言えませんが、やってはいけない2つのWordPressの構築方法をご紹介したいと思います。

1、WordPressのバージョンが第三者にもわかるようになっている

一番最初に挙げたいのは、WordPressのバージョンの表示です。

デフォルト状態のWordPressは、HTMLソースにバージョンが表示されるようになっています。

<meta name="generator" content="WordPress x.x.xx" />

HTMLソースは誰でも見ることができるので、これが表示されたままにしていると、あなたの会社がどのバージョンのWordPressを使用しているか第三者にもわかってしまう訳です。

バージョンによって脆弱性のあるポイントが変わり、バージョンをわかるようにするということは、ハッカーにどのように攻撃すればいいかのヒントを与えるようなものです。

これはセキュリティに重大な危険性があるので、必ず対処しておきたいところです。

また、無駄なHTMLソースの記述は、SEO対策の面からも良くないので、デメリットしかありません。

『Head Cleaner』というプラグインを使うと非表示にすることができますが、検索するとキャッシュを使う関係でデメリットもあるようですので、お使いになる際はご注意ください。

ちなみにハルリでは、プラグインをできるだけ使わないように(使わない理由は次項で説明します)、テーマ(テンプレート)で対処しています。

ダッシュボード(管理画面)の右下にもバージョンが表示されますが、第三者はダッシュボードを見ることができないので表示されたままでも問題ありません。

WordPressに慣れていない制作会社だけでなく、格安の制作会社も工数を削減するために対処しないこともあるので、ぜひチェックしてみてください。

2、機能の追加を全てプラグインに頼っている

簡単に機能を追加できるプラグインがあることもWordPressの大きな魅力ですが、プラグインを使うデメリットもあります。

プラグイン同士が競合を起こすことがあり、多く使うとバグが発生しやすくなります。

WordPressのバグの原因で一番多いのが、プラグイン同士の競合です。

また、プラグイン同士の競合は、WordPress本体・プラグインのアップデート時に起きることもあり、納品された時にバグがなかったからといって安心はできません。

他社で制作されたWordPressの不具合のご相談を受けて、バグの原因を調査するとプラグイン同士の競合で、プラグインを見るとたくさんのプラグインが使われていて、これならいつバグが起きてもおかしくないので、私ならバグが怖くてこのようなWordPressは納品できません。

他にも、プラグインを使うと読み込むファイルが多くなり、WordPressが遅くなる原因にもなりますので、SEO対策・WEBマーケティングの観点からもデメリットになります。

もちろんプラグインを使うメリットもありますので、全くプラグインを使わないのも良くない構築方法なので、テーマで機能を追加するかプラグインで機能を追加するか適切に選ぶようにしてください。

プラグインの選び方については、WordPressのプラグインのベストな使い方をご参考にしてください。

ちなみにハルリでは、プラグインを使った方がいい機能以外は、テーマで対応するようにして、使用するプラグインで重くなる場合は、重くなるのを解消する対策も行っています。

あとがき

今回ご紹介した2つは、WordPressをわかっている制作会社なら当たり前だと感じるかと思いますが、このような構築方法をしているホームページも意外とあります。

良くするための対策はもちろんですが、このようにデメリットやリスクを回避するための対策も行うのが、WordPressの良い構築方法かと思います。

ハルリでは、細部まで考え抜かれたWordPressの構築を行っております。

WordPressを使ったホームページの制作・リニューアルは、ハルリにお任せください。