WordPressで良いホームページを作るための9つのポイントの6つ目は拡張性です。

WordPressはいろいろな機能を追加して拡張できるのが大きな魅力の一つで、WordPressは汎用性が高くなるように設計されているので、頻繁に問題が発生することはありませんが、特定の条件が重なると問題が起こり、問題が起こると大きな問題になることが多く、解決するためには一からシステムを組み直さなければいけないので、大掛かりな修正が必要になります。

つまり、拡張性を考えたからといってプラスにはなりませんが、拡張性が考えられていないと大きなマイナスが出ることがあるので、拡張性は大きなマイナスが出るのを回避するためのものです。

これまでたくさんの他社で制作したWordPressを見てきましたが、拡張性が考えられていないために問題が起こっているケースがたくさんあったので、この機会にぜひ拡張性について知っていただければと思います。

拡張性は設計で決まる

拡張性は設計で決まります。

ハルリでは、WordPressを構築する際に、お客様にヒアリングを行ってどのような拡張が必要になるかを明確にして、設計段階で拡張性を考慮して、大きな問題が出ないように設計しています。

また、将来拡張しようとお考えのお客様の場合は、どのような拡張をするかを踏まえて設計を行っています。

反対に拡張性で問題が出ているWordPressは、機能を追加することしか考えてなく、それによってどのような問題が起こるかまで考えられていないために、問題が起こってしまう訳です。

ここまでお読みいただいて、「それなら拡張性を考えた設計にすればいい」とお考えになるかと思いますが、拡張性を考えた設計にならない原因は2つあると思います。

1、ホームページ制作会社のノウハウ・スキル不足

ホームページ制作会社のノウハウ・スキルはピンキリで、同じWordPressを使ったホームページでも、ホームページ制作会社のノウハウやスキルによって出来が大きく違います。

WordPressのノウハウ・スキルが不足しているホームページ制作会社も多いので、拡張性がわからない、または問題が起こることがわかっても回避する手段を知らないというホームページ制作会社も少なくありません。

ホームページのデザインでホームページの良し悪しを判断することが多いですが、デザインに特化しているホームページ制作会社は、デザイン以外のノウハウ・スキルがないことが多く、デザイン以外にもWEBマーケティングやSEO対策など、一つのことに特化しているホームページ制作会社は、専門分野以外のノウハウ・スキルがないことが多いので、WordPressを使ったホームページを制作するなら、WordPressのノウハウ・スキルもしっかり持っているホームページ制作会社を選ぶことが大切です。

2、予算不足

しかし、は上がるどころか、クラウドソーシングの影響などで、ホームページ制作料金の相場が下がっていますが、スマートフォン対応やSNS対策などで、良いホームページを作るための工数は増えているので、ホームページ制作会社は工数を減らさなくてはなりません。

拡張性を考えた設計にするためには工数が増えるため、予算が十分でない場合、拡張性を考えた設計にするための工数が削られる可能性があります。

拡張する時に起きる問題はどのようなものか?

お客様によってご要望は変わり、それによってWordPressの設計も変わりますので、拡張する時に起きる問題はケースバイケースですが、ハルリにご相談いただいた中で多かったのは、①システムの複雑化②SEO対策が不利になるの2つです。

1、システムの複雑化

システム全体を考えずに拡張していくと、システムがどんどん複雑になっていきます。

家で例えるなら、家の増築を家を建てたのとは別の建築会社が、どのように家が建てられているかを考慮せず、別の工法で増築するようなものです。

システムが複雑になると

  1. メンテナンスも複雑になり、メンテナンスのコストが増える
  2. WordPressの使い方も複雑になるため、作業効率が下がる
  3. 同じく使い方が複雑になるため、誤操作をしやすくなる
  4. システムが複雑なため、また別の問題が起こりやすくなる

などのデメリットがあります。

4に関しては、システムはできるだけシンプルでスマートな方が良いので、ハルリでは拡張した後に、一手間も二手間も掛けて、システムをシンプルでスマートにするための作業を行っています。

これはハルリに限らず、WordPressのことをよくわかっていて、丁寧な仕事をするホームページ制作会社なら、この作業を行っているかと思いますので、WordPressでのホームページ制作を依頼する際に、どこの制作会社にするかの一つの基準になるかと思います。

2、SEO対策が不利になる

拡張性を考えずにWordPressを構築すると、拡張する際にSEO対策にマイナスの影響が出る拡張しかできないようになっている場合があります。

一般的なSEO対策のノウハウは持っていても、それ以上のノウハウを持っていないホームページ制作会社が多いので、多くのホームページ制作会社はSEO対策が不利になっても気付かないかもしれません。

WordPressもシステムなので、設計によってSEO対策の質が大きく変わるため、SEO対策を重視するホームページなら、ぜひここも注意してください。

あとがき

全ての拡張を考慮してしまうと、逆にパフォーマンスが落ちてしまうこともありますので、必要な機能を明確にして、必要な機能に絞って拡張性のある設計にすることが大切です。

また拡張性は、例えるなら作業をする際に事故が起こらないように対策をするようなものなので、良いホームページにするために大切な要素の一つですが、拡張性を考えないホームページ制作会社が多いので、これからWordPressでホームページを構築しようとお考えの会社様は、ホームページ制作会社に注意していただいて、すでにWordPressを使ったホームページをお持ちの会社様は、拡張性によって問題が起こっていないか再確認していただければと思います。

ハルリでは、拡張性も考えたホームページの制作を行っておりますので、WordPressを使ったホームページを制作しようとお考えの会社様は、ぜひお気軽にハルリにご相談ください。